<話は10年前に遡る>
この地球一周計画は10年前にさかのぼる。 中国からEUへ向けて出発しようと思った矢先だった。香港に住むという中国人とネットで仲良くなり、彼が日本に遊びに来るというので会っていろいろ話をした・・・が、とてつもないカルチャーショックを受けた。
それは中国って国は腐ってるって事。当時はまだ中国は発展してなかったし、情報も決して多くはなかったのだが、それ以上に俺が中国に対して期待しすぎてた。 中国史が大好きで兎の伝説時代、春秋戦国〜南宋時代まで全ての歴史書や小説を読んではまった幼少時代があった。
それのおかげで、中国に対する期待や夢など幻想が自分でも信じられないくらい膨らんでた。
がっ!その中国人からの実情を聞いて目が覚めたのだ。
<勢いでアメリカへ>
中国からEUへの地球一周を一時STOPし、とりあえず国境を越えて見ようと思った。
その先はアメリカだ。軍資金は6万。なぜアメリカかと言うと、当時付き合った彼女が友達と旅行へ行って楽しかったと聞いたから。たったそれだけ。 で、この時の目標は、『アメリカ人を馬鹿にしてやろう。喰ってやろう』と『お金がなくなったとき、旅は続けられるのか?お金がなくなった時の俺はどうなるのか?』だった。
完全になめてかかったので、もちろん英語もちんぷんかんぷんだし、地理もわからずとりあえずロスの空港に降臨した。
ちなみに小さい頃から貧乏生活をしてたの6万あれば外国だと大金なんじゃないか?とかいう、まあ普通の日本人ではわからないような金銭感覚もあったのも事実。
そして海外旅行ってどんなもんだか全く知らないのも事実。 詳しい話はこちらへ。
<アメリカ・メキシコ旅行の結果>
アメリカを最初に選んだのはラッキーだったといえる。実はビザってものも当時は知らなかったが、アメリカだったので当然スルーできたわけ。(まさにビザなしです)
旅行記読んでもらうとわかるけど、メキシコはそうはいかずに軍隊に捕まったが。 『アメリカ人を馬鹿にしてやろう』と意気込んで行ったものの、むしろ彼らに助けられたし、ましてメキシコでは一文無しになった俺にどれだけの助けがあっただろうか・・・。
実はあわよくば、メキシコに流れ込んだ時にはそのままブラジルあたりまで行ってやろうと思ってた。お金なんかなくても。
そしてそれが可能であることは旅をしてて実感した。できると。 でも、その『できる』の代償がちゃんとあってそれは『現地人の犠牲』だった。
もちろん、彼らは犠牲だと思ってないし、もしかしたら俺の被害妄想かも。
けど少なくてもこういうことだ。 『彼らの経済的助けを受けても俺は何もお礼をできないし、する力もない。そして俺が日本でバイトで1ヶ月で稼げるお金を彼らは社員で3ヶ月かかって稼ぐのだ』 これが第一の結果。 そして第二の結果はこうだ。 アメリカ旅行中に良く感じたことが、『なんて日本ってすごいんだろう!』ってこと。全てが合理的で整理されている。
そしてメキシコで感じだことが、『民族と歴史』だった。 そこから得た結論は『俺が育った国、日本って文化や民族を感じないが、ほんとにないのだろうか?』だ。
<決意>
アメリカ・メキシコから帰国してすぐに始めたことは就職。 もう一度、地球一周に出発すること。そしてその前に必ず『手に職をつける』事。それは旅とは一人ではできなくて必ず誰かの助けを受けるが、何らかのお礼できる技術は身につけておきたいからだ。 そして、もう一つが『この国を見直す』ってこと。バイク乗りでツーリング好きなが幸いして、そのままバイクで全国を回ろうと考えた。 そして最後に決めてたこと。それは10年以内に出発する事。
<10年間>
『手に職をつける』事、『この国を見直す』事。そして旅の軍資金。全て計画通りにここまで来た。自分に100点をあげてよいだろう。唯一計画外のことは嫁さんもらったことかな。 まず『手に職をつける』事。 何が自分に合うかわからなかったので、思いついたものは何でもやってみた。で、意外だったなぁ・・・コンピューターエンジニアが向いてるなんて。プログラムを書いたり、サーバー構築してチューニングするのに何にも抵抗なかった。しかも知識ゼロだったのに。 そして『この国を見直す』事。 まあ詳しくは日本全国ツーリングレポート見てください。 まだツーレポのほうには書いていないが、日本各地をツーリングしてきた良くわかったことがいくつかある。 それは、
- 日本には文化伝統がほとんどない
- 地元の人々がいるおかげで旅ってものが成り立つ
- 日本は世界で最も美味しい国なんじゃない?
- 仲間とのチームワーク
『文化伝統がない』ってことには異議を唱えそうな人がいそうだが、唯一おれが文化伝統を感じたのは妻籠、青森、北海道だ。 妻籠と青森はそのまんまって感じだけど、北海道はちょっと違ってて・・・まあ、ツーリングレポートの最後にでも書こう。
<旅は既に始まっている>
実はこれから『世界旅行に行く』というのは俺にとっては全く誤った表現なのだ。 なぜなら既に旅は始まっている。 最初の国、最初の訪問地は「日本」なのだ。 何度か日本を出入りしたが、日本に祖国感を感じた事もホーム感を感じた事もない。別にそれは日本を否定している訳ではなくて、ただ単純にそう思うだけ。理由は恐らく昔から引越しが多くて『地元』というものを持ったことがないからかもしれない。さらにかなり日本人的な考え方や行動ではないからかもしれない。
<いくつかの目標>
これからの国々ではいくつかの目標がある。
- ウマ、ラクダのツーリングは可能か?
バイクじゃもう慣れてるしね、次は動物ね。っていうか、ほんとにウマ、ラクダはツーリングに不向きなのか?を試したい。ここで一つ言って置きたい事が「人類の最大の敵は既成概念」だ。今、「不向きに決まってるだろ」といったやつは敗北だと思う。人類の敵に負けだ。
- イスラム教
そもそも反米的(米人は好きだが政府が嫌いなだけです。あとイスラエルも)だし、チェ・ゲバラ好きだという背景もあることながら、真にイスラム教徒はどんなものなのだろうか?可能であれば(失礼にあたらなければ)、いくつかの宗教儀式等も参加させてもらえたらと願う。 まずはイランへ向かいたい。
- 遺跡
ほんとはイラクに行きたい。バグダッド郊外に世界最古の文明シュメールのジグラッドがある。 さわりだけ書きたいのだが、文学、文字、印鑑、学校、婚姻制度、ビール、ワイン、法律、60進法、24進法、暦、車輪、ありとあらゆる世界文明のソースは全てシュメールにある。今から6000年前の遺跡が戦争やってる隣にあるんだよ・・・。 ブッシュのアホのおかげでイラクは行けなくなりました。ちなみにバグダッドの博物館も略奪済みです。。。。 まあそれ以外でも、モヘンジョ・ダロ、ピラミッド、マチュピチュ、パレンケなどなどね。
- 定住
人生で4年以上同じ場所に済んだ事がない。何らかの理由で必ず引越しをしている。 だが、これからいろんな国を回りしばらく定住できる場所を探してみたい。10年くらい同じ場所に住んでみたい。 俺にはどの国が合うのだろうか?どの国がそれを許してくれるだろうか?とても興味深い。
ちなみに、家は引き払って旅に出ます。ええ、ほんとに自分の持ち物はかばんだけ。