いつも一緒にいた親友は引っ越してしまったのが、今回のツーリングは一人ではない。人生初のタンデムツーリングとなった。タンデムしたのは当時付き合っていた彼女だ。(現女房)
また、彼女にとってもそもそもオートバイに乗るのは俺と付き合ってからで、ましてツーリングやキャンプなどした事ない女の子だった。
まずは山梨の塩山温泉を目指した。いつもなら、てきとーな川原や海辺などでキャンプする俺だが、人生初のキャンプをする彼女もいるので止む得ず、キャンプ場へむかうことになった。
ところが、ここでとんでもない事が起きた。
まず俺達が目指したキャンプ場は滑川キャンプ場だった。塩山の北の方にあり、途中道路にキャンプ場への道しるべがでていたので、それを頼りにキャンプ場へ向かう。もう時間は20:00時を回っていた。
外灯もない山道を登ってゆくと、廃屋の小さな村らしき所が現れた。どの家もまるで幽霊屋敷のようだ。しばらくすすむと、やっと明かりのついた建物が見えてきた。恐らくキャンプ場の管理棟であろう。数台の自動車も駐車されている。俺たちも駐車場にバイクを停めて、管理棟のほうへ行こうとすると、管理棟から数人のおじさんが出て来た。「おっ、やっと人に会えたか」とホッとしていると、おじさんたちは俺たちのほうへ駆け寄ってきた。
そして、「お前ら、何処から来たんじゃ?」と声をかけられた。俺は愛想よく「東京からです」と答えると、「はくしゅきまぴょにゅしゅたちゅろあいろいあこいえけをふぼ」としゃべり始めた。『えっ〜〜〜!?』と俺と彼女は困惑の表情でお互いの顔を見た。そしてまたおじさんは同じような変な言葉をしゃべり、俺たちに握手を求めてきた。俺たちは身の危険を感じとりあえず握手をし、「あ〜、それでは帰りま〜ス。」と苦笑いをしてすぐにバイクに乗って今来た道を少し戻り始めた。駐車場を出るときに看板があることに気づきちらりと見ると、なんとそこは障害者専用のアパートだった。
状況がわかったものの俺たちは明かり1つない闇の中でかなりへこんでしまった。挙句の果てに、急に生ぬるい雨が降り始めてきた。しかし、周りを見渡すと障害者用のアパートの横にキャンプ場への小道があることに気づいた。気を取り直して、さらにその道を進むと建物らしき物がまた見えてきた。「おお、あったあった。」と声を弾ませ建物に進むと、そこは大きなお墓の一群だった。「えっ〜x2!」。さすがに彼女は泣きそうになり、俺たちは山を下って違うキャンプ場へ向かう事にした。
もう1つのキャンプ場はまともなところで、やっと胸をなでおろし炊事とテント張りを行う事ができた。
人生初のキャンプだった彼女にとっては最高(!?)のアウトドアライフの始まりだった。
二日目・浅間温泉
次に向かったのは国道20号を通っての諏訪湖だった。以前一人できたこの諏訪湖。やはり今回も温泉に入りおそばを食した。その後は松本市まで走った。
この日キャンプしたのは浅間温泉付近のキャンプ場。けっこう多くのキャンパーたちで賑わうこのオートキャンプ場は前日のすばらしいアウトドアライフのスタートを切った彼女には天国のようだった。
ただ、このキャンプ場は焚き火禁止と言う事だった。おいおい、そんなのキャンプじゃねぇよ!と言う事で、管理棟の中に侵入してバーベキュー用の鉄板を盗んできてそいつを地面に敷いてキャンプファイヤーをした
三日目・妻籠と柿其
この日は今回の目的地の1つでもある、妻籠へ向かった。
ここでは栗金時と抹茶を食して、キャンプはしないで民宿に泊まる事にした。妻籠や馬籠は民宿に泊まるほうが楽しいからだ。しかし、妻籠も馬籠も民宿は何処もいっぱいだった。そこで、町の人に紹介してもらった柿其(かきぞれ)へ向かった。そこは妻籠からバイクで5〜10分の場所だが、特に標識などもないため「ほんとにここかなぁ?」と思うような田舎道を進んでゆかなくてはならない。
僕らが泊まったのは、民宿「せど」さん。とても親切だし、おばあちゃんの民謡なども聞けて民宿らしさがにじみ出ていてすごく楽しかった。
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| 寝覚ノ床 |
四日目・諏訪湖の花火大会
この日はこのたびのメインイベントが待っている。それは諏訪湖の花火大会だ。かなり大きいと聞いていたので花火が好きな俺にはかなりの楽しみだった。まずは馬籠にておそばでお昼をすごし、来た道を一気に諏訪湖まで戻った。
結論から言うと、諏訪湖の花火は大した事がなかった。東京湾の花火大会や横浜の花火大会に比べると、段取りが悪い。花火と花火の間隔が長すぎるし、起承転結がなくていつ始まっていつ終わったのかわからない。
花火が終わった後は20号を甲府の方へ戻るのだが、とてつもない渋滞だった。東京でも味わえないほどの渋滞で、バイクも通れないので押して歩くしかなかった。長野県警の準備の悪さが目立った。
五日目-最終日
この日はまずは20号をまた北へ向かった。それは彼女が行きたがっていた山梨県フラワーランドへ向かうためだ。ここはバラやいろんなハーブなどが咲き誇っていてとても綺麗だった。その後は、山梨の塩沢の方から青梅街道を走って東京へ戻ってきた。
ちなみに東京から山梨方面へ行くには国道20号線よりも青梅街道で行った方が良いと思う。20号線は混んでるうえにすり抜けができない。
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